データ通信SIMを使ってみたら不便すぎたので、通話SIMに乗り換えた

格安スマートフォンにデビューしたきっかけは、トイレにiPhoneを落としたことでした。
慌てて取り出したものの、しっかり水没していて、トップ画面もブラックアウト。修理して使うことも厳しい状態で、購入時に加入した端末保証も期限切れでした。
当時一人暮らしをしていて、お金がほとんどなかった私。苦肉の策として、ネットカフェに行き、通販で安く購入できるスマートフォンを探しました。そこで見つけたのが格安スマホだったのです。キャリアは高いという思い込みがあり、当時は分割購入についても無知だった私は、一括購入でぎりぎり買うことができた「ZTE Blade S」をチョイス。
端末を選ぶところまではスムーズだったものの、ぶち当たったのが「SIMの種類」についての疑問でした。私は「OCNモバイル ONE」という企業と契約を結んだのですが、選べたSIMが
■データ通信SIM
■SMS対応SIM
■音声対応SIM
の3種類。ちなみに通話用にPHSを持っていたので、スマホに求める用途はメールのやりとりやインターネット通信のみです。慌てて色々調べたものの、よくわからなかった自分は「データ通信SIMであっても、SMSの代わりにLINEを使えば大丈夫」という書き込みを信じ、SMS対応SIMをスルーしてデータ通信SIMで契約を完了しました。
データ通信SIMだけではLINE“も”使うことはできません
自分がやらかしたことに気づいたのは、病院の待合室です。
「電話番号認証?この端末、一応電話番号は設定されてるから、もしかしたら受信だけできるとか…」
そんな都合のいいことがある訳がなく、スマホではLINEの認証コードを受け取れませんでした。そこで“050番号”でも試しましたが、「電話番号が間違っています」と表示が出てしまい、PHSも旧型だったため認証コードが届かず…。結局データ通信SIMではLINEを使用することはできませんでした。
LINEだけではなく、SMS認証必須のアプリは軒並み全滅(まれに音声通話も用意してくれているサービスもありましたが…)。ちなみに急遽通話用端末として使う時にも問題があり、050番号はネットワーク回線を通じて通話する「IP電話」に割り当てられた番号なのですが、これが建物の中だとしょっちゅう圏外になってしまうんです。
「ただネットをするだけの端末」として使うしかない。――正直、不便で仕方なかったので、この度「楽天モバイル」の通話SIMと新規端末に切り替えることにしました。
通話SIMはほとんどキャリア端末と変わらない。ただ、年齢認証などで不便な面も
今回購入したのはHawaiiの「Honor 9」です。通信データ量は6GB/月で契約しました。サクサク動いてくれて、起動時から感動の連続でした。アニメーションがまたかっこいいのですよ。
通話SIMを用いた格安スマホ端末は、ほぼほぼキャリアと使い勝手も変わらない「普通のスマートフォン」といった感じです。もちろんSMS認証もきちんと行うことができ、楽天モバイルの場合はキャリアメールも用意されていました。
ただ、不便な面もあります。私の場合、キャリアは楽天モバイルで、回線はdocomoを利用している状態です。そのため、LINEなどの年齢認証はdocomoの公式サイトで行う必要があるのですが、
「このサービスは公式のdocomo利用者じゃなきゃ使えません。MVNOはダメなんです」
という意味のメッセージが出て、手続きをブロックされてしまいます。年齢認証ができないと、LINEのID検索などが許可できないなどの問題が生じます。キャリアの契約者でないと使えないサービスが、他にも時々あるので、それが許容できない人には格安スマホは向かないかもしれません。
ただ「ある程度なら大丈夫!」という方であれば、利用料金も非常に安く節約できるのでオススメです。
まとめ
結論としては、
■データ通信SIMでの契約は「ただのネットをするだけの端末が欲しい※2台持ちなど」ならOK。
■通話SIMでの契約は多少不便な面はあるけれど、おおむね大丈夫。
となります。はじめての購入ではわからないことが多いかもしれないので、すでに格安スマホを利用しているお知り合いがいれば、アドバイスをもらってもいいかもしれません。
閲覧いただき、ありがとうございました!