酒蔵と水辺が美しい街、伏見

伏見稲荷大社
京都市伏見区と言えば・・・
そう、伏見稲荷大社!!
千本鳥居は初詣のニュースでよく登場するので、見たことがあるよ!って方も多いのではないでしょうか?
今や京都のシンボルマークと呼べるほど有名ですので、世界中から観光客が訪れています。
だからでしょうか、「ここは日本だよね?」と戸惑うくらい、様々な国の言葉が聞こえてきます。
【アクセス】
・JR奈良線 稲荷駅下車 徒歩直ぐ (京都駅より5分)
・京阪本線 伏見稲荷駅下車 東へ徒歩5分
http://inari.jp/
ですが、伏見稲荷大社だけ見て帰ってしまうのは本当にもったいない!!
伏見十石舟・三十石船
寺田屋・月桂冠・黄桜…聞き覚えがありませんか?
そうなんです!実は、伏見って歴史だけではなく、酒どころとしても有名なのです!!
水が綺麗だったことから、かつては「伏水」と呼ばれていたそうです。その水を使っているから、美味しいお酒ができるのですね。
今回は、伏見稲荷大社より電車で15分ほど足を伸ばした場所にある、伏見区の中でも歴史を感じさせる水の街。
その中でも、伏見稲荷大社の人ごみに疲れてしまった時に、のんびりと涼しく過ごすのにぴったりな乗り物を紹介します。
それが、京阪本線・宇治線「中書島」駅下車 徒歩約5分、伏見十石舟・三十石船(ふしみじゅっこくぶね・さんじゅっこくぶね)です。
桜と青柳のコラボレーションが何とも美しいですね。
「十石舟」は、港町伏見の歴史を伝える遊覧船として、毎年春から秋に運航されています。
看板も要所ごとに設置してあるので、駅から迷わずたどり着けました。
月桂冠大倉記念館すぐ南に乗船場所があります。
乗船前後に、こちらも見学されてはいかかでしょう。昔ながらの酒造りの工程や展示、試飲もできます。
入館料が、大人:400円、中学・高校生:100円かかりますが、純米吟醸酒 180mL (未成年の方は「月桂冠大倉記念館絵はがき」)のお土産付きです。
航路は、月桂冠大倉記念館裏乗船場発→三栖閘門下船(見学)→乗船→月桂冠大倉記念館裏乗船場着。
見学時間を含め、往復約55分の船旅です。
桜のシーズンはチケットの争奪戦のようですね。
なお「三十石船」は運航日が比較的少ない他、航路も違うようです。
下記リンクより、最新情報を確認の上、お出かけくださいね。
http://kyoto-fushimi.or.jp/ship/
調べてみると、かつては「伏見の浜」と呼ばれ、淀川舟運の基地として栄えた港町だったようです。
大阪(大坂)と京都を繋ぎ、三十石船が伏見と大坂の間を行き来したという、豊臣秀吉が整備した水運の拠点『伏見港』(現在は公園になっています)
寺田屋
その伏見港の船宿である寺田屋を常宿としていたのが、幕末を駆け抜けた坂本龍馬。
「寺田屋事件」って、歴史の授業で勉強した覚えはありませんか?その寺田屋がある街なんです!知らなかった!!
※有料開放されていますが、未就学児は入ることができないので注意
ちなみに、坂本龍馬が妻・お龍との日本では初めての新婚旅行に、三十石船を使ったと言われているんですって。
それから、隣の伏見桃山駅までは歩くことができます。
酒どころならではの観光名所はたくさんありますが、寄り道しなければ15分程度でしたし、道に迷うこともありません。
まるでタイムスリップしたかのような、風情や街並みを楽しむことができます。
京阪伏見桃山駅直結で、大手筋商店街があります。
大手筋通りに長さ約400m、道幅8mの活気ある商店街で、その中にあった観光案内所『フシミ大学』で教えていただいたのですが、大手筋商店街は京都で2番目に長い商店街とのことですよ。
こちらでは、伏見の歴史についても色々教えてもらえただけでなく、周辺の観光名所の地図もいただけました。街歩きの際はぜひお立ち寄りくださいね。
黄桜カッパカントリー
ただし、お酒ばかりですので子連れにはあまり向きません。
子どもが楽しめたのが、黄桜カッパカントリーの、お酒と河童(カッパ)のことなら何でもわかる黄桜記念館 Kappa Galleryです。
展示品からは、河童に対する愛が伝わってきます。
館内では昭和30年代からのカッパ/黄桜のCMが流れているのですが、思わず「懐かしい…!」と見入ってしまいました。
ここのソファだけは、子どものお気に入りでした。
河童の展示自体は怖かったみたいです。
海外では知られていないのか、外国人観光客はほとんど見かけませんでしたし、何より混んでいないのでのんびり街歩きを楽しむことができました。
豊臣秀吉が夢を描き、坂本竜馬が志を躍動させた街。ぜひ訪ねてみてくださいね!