ハマっ子の大人の横浜散歩〈夏〉 平沼~戸部~藤棚~野毛(前半)

地元横浜をこよなく愛するハマっ子・みい@が週末楽しむローカル感たっぷりでニッチな大人の横浜散歩
中学~大学時代の遊び場だった伊勢佐木モールの程近くに終の棲家を得て、暇な週末は、ちょいちょい、てくてく、近辺を散歩。
終の棲家探しの条件が、横浜市中区or西区、みなとみらいや山下公園に平坦で歩いて行けるって上げてたぐらいの、横浜好きです。
実際は、妥協して中区から道を1本挟んだ南区になってしまったけど、みなとみらいや山下公園は散歩にちょうどいい距離。
新しい物も興味あるけど、若い時には気にも留めなかった歴史ある物やお店とかをめぐるのも好きです。
最近は、市内のいろんな工事現場の囲いなどに、昔の横浜の写真が載っていることが多く、思わず立ち止まって真剣に見てしまうことも・・・。
歩くと昔からあったのに、今まで気にも留めなかったものや、新しい発見があってとても楽しいです。
今回は大正9年創業の平沼橋のお蕎麦屋さん『田中屋』さん~戸部の庶民派かき氷やさん『涼み屋』~藤棚日限地蔵尊縁日~夜の野毛山公園
私が育ったエリアを回ります。
季節が違えば歩くのだけど、この日は猛暑の真っ只中。京急を使い戸部駅で下車。
10分弱でかろうじて残ってるとしか言いようがない、平沼商店街の入り口のアーチに到着。文字がひどく剥がれ落ちてて、物悲しい感が半端ない。
実は画像の裏側はもっとひどい状態で文字が落ちていて、読めないほどになってます。
ここは横浜開港の際、横浜道として誕生し、かつてはドックで働く人たちで朝夕は行きかう人がひしめいて、とても賑やかだったらしいけど、今では店すらほとんどなく、当時の面影を知るよしもない。
そんな廃商店街さながらの通りにあるのが、一つ目の目的地、お昼ご飯をいただく『田中屋』さん。
平沼「田中屋」
![]() 平沼商店街に活気があった当時から、今やすっかり見る影もなくなってしまっているこの地で営業されていると思うと感慨深い。 「きざみ鴨せいろ」がお目当てです。 “鴨せいろは少し値が張るので・・・”というお客様にも 鴨のうま味を気軽に味わっていただきたい、 そんな気持ちから 考案された名物メニュー。 |
食べログの評価がなかなか高い&鴨せいろが好物なので、一度行ってみたいと思っていて、念願叶って初来店です。
土曜日の3時前でちょうど一段落の時間かなと思ったのですが、食事の間も、次から次へと来客していて、とても繁盛していました。
きざみ鴨せいろではなく、板蕎麦ときざみ鴨汁のセットで注文。
板蕎麦2.5人前で1000円。きざみ鴨汁500円(1人前)食べきれないぐらいの量で、1人当り1000円なので、そばとしてコスパはとても高いです。
特注のきざみ鴨汁専用の口がすぼんでる蕎麦猪口は冷めにくく、汁の上部に鴨のあぶらの層が厚く出来る物ということで、お店のお客さんへの心遣いを感じます。
つまみに注文した野菜てんぷら(600円)は、旬のトウモロコシやアスパラが入っていて、きちんとされてるなという印象を受けました。
汁は鴨の脂とダシが良く出ていましたが、関東らしい醤油が強いもので、塩気薄め、甘めが好きな私は好きなタイプではなく、残念。そばは、量は大満足、味は特筆することなしな普通な感じです。
正直、味は私の好みな感じではなかったけど、長きにわたり、きちんとお客のことを考えて商いをされてきたからこそ、周りが衰退の一途をたどる商店街で、未だに入店待ちを作る地元で愛される繁盛店を築けているんだなということが良く分かる良いお店でした。
平沼『田中屋』
横浜市西区平沼1-5-21(最寄りは、市営地下鉄高島町駅)
045-322-0863
【平日・土曜】11:00~22:00(LO:21:30)
【祝日】11:00~21:30(LO:21:00)
日曜 定休
第3月曜日(祝日・12月は営業)
余談ですが、ここの蕎麦すごく美味しい!って思う店は、どこも1枚じゃ、とてもおなかが満たされる量ではなく、それでいてそれなりに値段が張るところばかり。
そういえば、そういう店は大抵、+料金で大盛というシステムもないことが多い気が…。
どなたか、おなか一杯おいしい蕎麦を食べれるお店、オススメしてください。
戸部のかき氷や『涼み屋』
田中屋さんを後にして、再び戸部駅方面に…。
戸部駅の裏側徒歩2分ぐらいの住宅街の一角に、次の目的のかき氷やさん『涼み屋』さんがあります。
今日のおやつは、大好物のかき氷❤
こちらの氷やさん、住宅街の空き駐車スペースのようなほんの小さな空き地にキッチンカーを停めて営業してます。
看板なども、手作り感いっぱいで、ほのぼの。
注意書きの内容なども、遊び心を随所に感じます。
良い子には優しく、悪い子には厳しいです(笑)
価格も子供がお小遣い握りしめて買いに来れるような価格設定になっていて、めっちゃ庶民派。
一見子供だましの的屋同等のかき氷屋かと思いきや、
なかなかどうして、すっっと溶ける食感で、様々なフレーバーはどれもイイ感じに美味しいです。
![]() ![]() 店主と少し話す機会があって、よくよく聞いてみたら、となり中学の同級生と判明して、びっくり。 懐かしい話に花が咲きました。 当時は、うちの中学のやんちゃグループとかなりやりあってたとかいないとか? 今や子供たち相手に地元でかき氷やさんとは・・・年月がなせる業ですな。 そして、私のここのお気に入りは、”梅干し” 特別な梅を使ってるわけでもなく、その辺に売っているやつらしいですが、暑い夏にとてもさっぱりして、熱中症予防にもピッタリ。 ありそうでなかった逸品です。 かき氷がもてはやされるようになった昨今。 一杯1000円以上する、インスタ映えやら、がちがちにこだわった、おしゃれかき氷もいいけど、どことなく懐かしさを感じる住宅街裏道のかき氷やさんで気軽に食べるかき氷は、また違う趣があってめっちゃオススメです。 |
『涼み屋』
横浜市西区戸部本町11-14 080-5085-9925
開店時間:11時 閉店時間:19時
定休日: 悪天候予報の日
twitterで情報を確認することをお勧めします。
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